独眼竜
歴史が好きです。最近はとみに日本史が。
それは今まで当たり前とされてきた説を引っ繰り返すような説に触れ、それがまた突拍子も無いことではなく、
ちゃんと理論と資料と、そして何より説得力がある説に触れると、とても嬉しくなります。
例えば、「天智天皇、実は天武天皇の『弟』で、『兄』天武に殺された説」、日記にも書きましたが、「浅野内匠
頭は精神異常者で、吉良善人説」、「足利義満、天皇になろうとした説」。
他にも「南京大虐殺否定説」「百人切り否定説」などありますが、これらは少々きな臭くなりますし、これらは
新説と言うよりは、ほぼ確定的な事実であろうと思われるのでまた別項として扱おうと思います。
また先ほど上げた説は殆ど井沢元彦氏の説なのはご愛嬌。好きなんですよね。私の奇形サヨク病を解き、直
してくれるきっかけになった本の著者ですし。またご本人のサイトも是非どうぞ。リンクにもあります。
さて、ですがこの項のタイトルは独眼竜。出典は中国ですが、それよりは伊達政宗の異名としてご記憶の方が
多いかと思われます。また私が取り上げようとしているのも伊達政宗のことについてです。
此処で一つ注意。伊達「正」宗では無くて、伊達「政」宗です。「正」宗では刀になってしまいます。これをお間違
えの方が多いので、これをご覧になった方は、次から気をつけ、また、他の方が間違った時にご指摘していただ
けると嬉しいです。
さてその伊達政宗ですが、よく言われることですが、後10年生まれてくるのが遅かった、と言うことはよく聞きま
す。政宗が元服し、一人前になったときにはほとんど豊臣の世が決まっていましたから。
ですので、結局伊達家の世と言うのは来ませんでしたが、それでも伊達62万石を授かり、日本を代表する
大大名になりました。
それはどうしてか。まずその前に、一つ私の持論を大きな声で言っておきたい。
戦国の世で、天下を取ることが出来る能力を持っていたのは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、そしてもう
一人、我らが(?)伊達政宗だと思っているのです。
それは何故か。単なる個人的好み?勿論違います。好きなのは当たっているのですが、好きだから、という
名前のフィルターを通して歴史を見てしまうのは、全くの創作作品ならともかく、史実から、資料、理論などを
正確に分析して歴史を振り返る作業をすることに対して一寸不誠実かなと思います。勿論あの武将が好きで
若しこうだったらなーなどと思うことは全然構わないことだと思います。歴史のifを考えることは楽しいですから
ね。でもそれとは正確な分析、調査とはまた違ったことなのかなと思います。
ですので身贔屓判官贔屓はせず、冷静に考えた結果が、それでもこの四人だと思うのです。これまた私が
言い出したことではないですし、其の説を見るまでは私もあまりそう考えたことはありませんでした。ですが、
其の説を読むにつれ、納得、共感、そして理解させられていくのです。
私が(と言うより其の説が)その四人を天下人になれる可能性を持った武将だと言っているのかというと、
まず、日本の其のまた本州と四国と九州程度の中の、更に其のまた中の領国のことだけを考えてチャンチャン
バラバラやっているのではないということ。秀吉、家康のように実際天下を取った人は言うに及ばず、信長も
「天下布武」という印を使っていたことからも分かるように「日本」というものを考えていた。そして外国から入って
くる地球儀や外国の話に興味だけでなく理解も示し、外国の知識、物品を取り入れようとしたこと。
そして政宗はというと、他の三人にも増して外国とのやり取りを考えていた。勿論信長などの前例があったこと
は事実ですが、でも逆にいえばそれでも其の当時の大名たちが政宗のように外国に使節を送ったり、取引を
考えていたかといえば、あまりそういった例は見られません。
政宗がローマに使節を送って400年。今ではローマと仙台は姉妹都市ですし、そのためもあって、2002年W杯
ではイタリア代表のキャンプ地が仙台に決定しました。
これらの例からも分かるように、政宗は常に、「世界」というものを意識していました。武田信玄や、上杉謙信は
「信長の野望」では能力は高いかもしれませんが、それはあくまでも、日本国内だけのことであって、実際武田家
や上杉家は信玄、謙信の死後、それ以上圧倒的な勢力の拡大はあまり見られることはなくなりました(信玄、
謙信のファンの人ゴメンナサイ)。
もう一度言いますが、私は政宗のファンです。ですが、だからと言って政宗の評価を色眼鏡を通してすることは
ないでしょうし、政宗より他の武将が優れていた点もあったでしょう。
ですがそれでも「天下人」としての資質といえば、前述の四人が極めて高いと思われます。
どうですか?結構新しい説だとは思いませんか?予め言っておきますがこれらの内容はほとんど私のオリジ
ナルではありません。受け売りがほとんどといっていいでしょう。
ですが、世の中で完全なオリジナルというものがなかなか無いのと同じく、これらの考えも、様々な知識の断片
の結集だと思います。
ですが私はそれでいいと思います。これからも暫くはこの考えをオリジナルではないけど、私の考えであると、
言いつづけるのだと思います。
・・・でもやっぱり政宗が好きなんだよなぁ・・・。できるだけ今以上に客観的にならなきゃ。うん、でも政宗が
好きだとは訴えつづけていきます(笑)