暗蜜 其の一

 

 

 「・・・よいか、とにかく丈夫な子を産むのじゃ。おのごかおなごかは問わぬ。必ずや古狸を討ちとめられるよう

な子に育てるのじゃ。」

『はっ。』

 三色の若い女の声が重なる。

「もう敵がここへ来るのも幾ばくもないであろう。お主たちが逃げ遅れては我が一縷の望みまで絶たれてしまう。

お主たちが脱出してからの詳しい話は楓に聞くがよい。我が知略、軍略、計略、全て授けてある。」

 秀頼の脇に控えていた楓は僅かに頭をたれる。

「もはや四の五の言ってはおられぬ。では松から来るのじゃ。」

「はっ・・・。」

 松と呼ばれた女性は床に跪いていた体勢から立ち上がり、躊躇うことなく身にまとっていた服をその場に脱ぎ

捨てる。その服は機能美ともいうべきか、動きやすさを最優先させながらも、珍しい作りをしていたが一度その

造型に目をとらわれると心を捕まえて離さない何かを持っていた。

 ・・・ただそれはおそらくその服ではなく、着ていた者を含めての話であるに違いなかったが。

 松は秀頼が立ち上がり隣の間の襖を勢いよく開けるのに従い、後ろについて隣の間へ入っていく。

 布団の脇に立った秀頼も徐に返り血が染みて体に張り付いてしまった衣服をもどかしそうに脱ぎ捨てる。

全て脱ぎ終わった所で。

「そういえば千代はまだおぼこであったの。わしと松のまぐわいを近くで見ているがよい。」

「はっ。」

 顔色一つ変えず、あったかどうか分からない内心の動揺も見せず極めて静かに千代と呼ばれた、女と呼ぶに

はまだあまりにも幼すぎる女性が立ち上がり隣の間へ入り、敷かれてある布団の脇に控える。

 秀頼は布団の上で仁王立ちになった。

ぞぷ・・・・。

松がその前で跪き、秀頼の一物をその口へ含む。

 むせ返るような汗と乾いた血の匂い。だがそれを不快とは思わず、普段のまぐわいとは違い、時間を掛ける

訳にもいかないが、せめて最後のひと時だと思い、始めて相手をする自分の主君をせめて果てる時に快楽を

伴うものであるようにいとおしく、だが激しく咥えたてる。

じゅるっ、じゅぷっ、じゅぽっ・・・じゅるじゅる・・・。

 「むうっ・・・。」

 たとえ敵が眼前に迫っている時であろうとそれと自分の理性が働かない部分の快楽は別である。普段の時との

奉仕する側の気持ちの入れようの違いがそのまま思いもよらぬ快感を呼び起こしているようであった。

 「・・・もうこのまま参るぞ。」

 挿入するには十分なほどの怒張だが、受け入れる側の準備は出来ていない。いや、気持ちとしてはいつでもよ

いのだが、松の秘所はその激しい口での奉仕をしただけで濡れ始めてはいたが、普段であれば更にここから

愛撫を加えて濡れそぼさせるくらいしか今はまだ濡れてはいなかった。だが今回は事情が違う。快楽が目的なの

ではなく、子種を授かることが全てである。

 滅ぼされようとしている君主は自分は敵につかまる前に大抵自害する。それで相手は目的は十分果たした

訳で、後は戦後処理を残すのみである。

 滅ぼされる側に出来ることは出来る限りの抵抗をした後、せめて相手に討ち取られないように自害し、首を

相手に渡さぬよう焼いたり、配下のものに密かに埋めさせたりする。あとは何とか近親のものを脱出させ、

将来自家を滅ぼした相手の君主を討ち滅ぼすことに望みを託したりする。相手への恨みが強ければ呪詛の声

をはきつつ、相手を呪い殺すことを叫びつつ自害していくものもいたかもしれない。

 だが、秀頼が最後に企てていたことは、自分の子種を忍びの者に託し、将来その自分の我が子の手によって、

家康を暗殺させることであった。これだけ徳川の世が磐石になってしまった以上徳川家を討ち滅ぼすことは

相当の困難であると言わざるを得ない。勿論それが出来るに越したことはないが、それがかなわないまでも、

せめて家康自身を暗殺させることに最後の望みを託そうとしていたのである。

 「そちが上になれ。」

 秀頼が仁王立ちの状態からそのまま後方に体を倒し、その怒張が天をつく。松は膝立ちのまま前に四、五歩

進み、秀頼の怒張を右手で掴み、自分の秘所へと導く。

 「っ・・・。」

 位置を定めた松はそのまま腰を下ろし一気に自分の奥深くまで秀頼を女淫で咥え込む。流石に濡れ具合が

十分ではなく、根元まで咥え込むのは少々痛みが伴った。しかしそれとは別の感覚が喘ぎ声を漏らさせよう

とする。だがさすがにこういう状況であるので声は出来る限り押し殺そうとした。

「んっ・・・っ・・・ふっ・・・くっ・・・あぁっ・・・。」

 秀頼はそういう配慮にはかまわず下から腰を動かし松を激しく突き立てた。

「・・・くっ・・・っ・・・ふっ・・・。」

 いくら押し殺そうとしても声は頭で考えて出している訳ではなく、自然に出てきてしまい、口を真一文字に結ん

でも端から漏れてきてしまう。

 脇に控えていた千代はその光景を瞬きも忘れて見ていた。忍びの者は常に、いついかなる時でも冷静でいな

ければならない。個人の感情はすべて排し、与えられた任務を全うするだけが全てである。任務には相手を

篭絡させたりするという任務もある。その場合当然自分の肉体を奉げることも考えられる。千代はまだ若く、

そういう任務に実際ついたことは無かったがあらゆる任務を想定した話は聞かされてきた。その中では当然

自分の肉体を使った任務の話も聞かされてきている。

 だが千代はまだそういう任務についたことは無く、また任務としてではなくとも男との経験は無かった。

 それでも目の当たりにした光景は千代の忍びとしての使命感より更に深い部分の感情を激しく刺激して

止まなかった。

 そしてそれは隣の評定所で待っている桜にしても同じようであった。

桜は任務としてはないが男との経験は既にある。だが千代と同じく、秀頼と松の交わりを眼前にして体の奥底か

ら湧き上がってくる滾りは抑えられずにいた。桜と一緒いいた楓は秀頼の子種は授かることはないにしてもそれ

でも極めて冷静に待機していた。勿論年長者としての自覚もあれば様々な経験もある。

 だがそれにしても桜と千代の感情の高ぶりは物凄かった。そしてその二人には共通する特徴を備えていた。

 半陰半陽。

つまり男としての機能と女としての機能が両方備わっているのである。

 こと豊臣家の忍者団ではこの半陰半陽が生まれる傾向が強く、後には半陰半陽同士が互いに子種を授け

合い、意図的に半陰半陽の子を産ませる努力もしていた。

 そして若し豊臣の世が続けば、桜と千代が互いを孕ます筈でもあった。

だがこういう状況になってしまったため至上命題は秀頼の子種を授かることである。秀頼の血をひく者が家康を

討ち取るということを命をかけて実行しなければならない。

 ただ家康ももう若くは無いので秀頼の子が成長する前に死ぬことも考えられた。だがその場合でも家康の

子であったり、後継ぎを討ち、秀頼の悲願を達することは出来る。

 そういった使命はあったが桜も千代も沸きあがってくる感情を抑えることは容易ではなかった。

それは半陰半陽の者には男と女の両方の性が詰まっているためであるかもしれない。男の性欲と女の快感。

女の快感は男の数十倍という。若し仮に男がその数十倍の快感を得てしまった場合、気を失ってしまうと言われ

ている。それだけ女の感覚というのは発達しているのである。

 ましてや半陰半陽の者はその両方を備えているのである。その快感、性欲たるや想像を絶するものがあるに

違いない。

 実は楓も半陰半陽であった。だが流石に桜や千代のように自分の感情を制御するのに梃子摺るようなことは

無かった。様々な任務をこなし、その中には半陰半陽であることを使った任務もある。その年齢にはそぐわず、

かなりの場数、実戦、任務をこなしてきているのであった。

「あっ!!んふっ!!くうっ!!んああっ!!」

 その間にも秀頼は達しようとしていた。まだ合戦の声ははるか遠くに聞こえる。だが楓達四人を安全に脱出させ

ねばならないことを考えれば、早いに越したことはない。

「くっ・・・参るぞ・・・。」

「ああっ!!はうんっ!!んあっ!!ああー!!」

「出るっ!!」

「あうっ!!」

 秀頼の熱いたぎりをその奥深くで受け止めた松はその熱さと勢いにたまらず短く絶叫する。

「んはぁ・・・くぅぅ・・・・・・はぁぁ・・・。」 

 快楽の余韻はまだ体を完全に自由にはしてくれなかったが松はすぐ体を起こして、秀頼の一物を引き抜き、

秘所から漏れて来る子種を手で抑え、隣の評定所に下がる。

「次は桜か、来るがよい。」

「はっ・・・。」

 立ち上がり秀頼が達しそうになる直前にその場に服を既に脱ぎすてていた桜は、隣の間へ行こうとする。その

途中で布団の上で胡座をかいていた秀頼からこう聞かれる。

「そなたは半陰半陽であったな。とすればおぬしの歳であればもう子を孕ませる相手は決まっていたか?」

「はっ。」

 最小限度の答えで肯定する。 

「私は千代との間が決まっておりました。」

「そうか、すまぬな、わしのせいじゃ、許せ。」

 胡座のまま秀頼が頭を下げる。

「おやめ下さいませ!!我らが使命は豊臣家のためその命をかけることでございます。その決まり事も豊臣家の

ため最善の結果をもたらすためのもの。こうなってしまった以上今回のことはこれが一番でござりまする。

 そして秀頼様が頭を垂れる相手は今の世にはおりませぬ。私ごときに下げるための頭ではございませぬ。」

 慌てて桜が秀頼の前に跪く。

「そうか、そなたらの忠義、有難く思うぞ。あの世でも決して忘れぬ。」

(秀頼様・・・)

 秀頼が生まれる前から豊臣に仕えるための忍びとして育てられ始め、秀頼の下で豊臣忍者団のくノ一を統べる

者としての将来を嘱望されていた楓が生まれてからずっと秀頼のことを知っており、またその優しさに数多く触れ

ているだけに、忍びの者として相応しいことではないのかも知れないが複雑な思いに駆られる。

「では参れ。」

 桜を呼び寄せる。

「馬なりの体勢になるのじゃ。」

 枕の方へ桜を向かせまるで犬のように四つん這いにさせる。その間秀頼の怒張は松から引き抜いてからずっと

衰えることは無かった。

 また桜にしても、秀頼と松とのまぐわいを見せ付けられ、女の秘所は既に小水を漏らしたかのごとく濡れそぼり、

また顔に似つかわず男としての一物は秀頼の一物を更に凶暴にしたかの如くの様を呈していた。秀頼より一回り

大きく、太い血管が浮き出ていた。

 尻を秀頼に突き出すとその秘所と菊門が露になる。だが桜の一物は決して下に垂れることは無く、まだ完全に

は膨らみきっていない胸に届きそうなくらいであった。

ひたひた・・・。

 既に熱すぎるくらいの秘所に同じくらい熱い肉棒の感触が僅かに触れた。

ずぷうぅぅっ!!

「はううっ!!」

 今度は秀頼は何も言わずその一物を桜の蜜がまとわりついた蜜壷へ一気に突き刺す。その熱さと硬さにたまら

ず桜は絶叫してしまう。

 「むっ・・・。」

 秀頼もその体の成熟度でいえば思いもかけない具合の良さにたまらず声を漏らす。しかし桜を突く激しさは

変わらないまま腰を動かす。

「はうっ!!・・・んっ・・・あああ!!」

 最早声を漏らさないようにすることなど桜は考えられなかった。あくまでも豊臣家への使命としての行為では

あるのだが、行為自体には忍びとしての使命のも単なる快楽のためとしてのも隔ては無く、することは同じで

あった。

「あうんっ!!くふんっ!!んああっ!!はああっ!!」

 秀頼が桜を突く度に桜の男根も激しく揺れ動く。

「くうぅぅぅん・・・。」

桜としては今更ながら声を抑えようと努めてみたが一度火が付いてしまった体はそれを許さない。

 そのとき秀頼が上体を前に倒し桜に体を預けた。そうした秀頼は桜の思いもかけない行為に出た。

「あううううっ!!」

 桜の一物を秀頼が思い切り掴んだのである。

「ひ、秀頼様・・・っ!!」

「ふむ、そちのものは並みの男のもの以上だの。これでは千代が苦労しそうであったな。逆にいえば、千代の

楽しみを奪ってしまうことになるか。」

 脇に控えていた千代は赤くなった顔を隠すため頭を垂れる。

「そ・・・そんなことをされてはっ・・・、わ・・・私は・・・っ!!」

「かまわぬ。好きなだけ気をやるがよい。余もこれが最後と思えばお主たちを存分に味わってから散るのもまた

一興じゃ。」

 そう言うなり秀頼は掴んだ桜の一物を今度は手を上下に動かししごき始める。

「ああああっ!!!!」

 普段一人で自分の一物をしごいたことはある。蜜壷をいじりながらしごくのが桜は一番好きであったが、その

秘所を突かれ、また一物をしごかれたのはこれが始めてである。そして当然その快楽を味わうのも初めてで

その思いもかけないような快感は桜を更に乱れさせた。

「はんっ!!あんっ!!・・・ああああっ!!」

 秀頼はといえば流石に一度果てただけあってまたすぐにはいきそうも無い。

「これが忍びのものの具合か。流石じゃの。」

 忍びの者、特にくノ一はその女性であることを最大限利用する。そのため相手とのまぐわり具合も一つの武器

になることが多い。そのためくノ一はその秘所を鍛えることもしばしばであった。松との行為ではその具合を

十分確かめることも無く果ててしまったが、一度果ててしまった今ではその具合をじっくり確かめることが出来る。

 具合としては松のほうが確かによく「出来ている」ようではあったが、桜のはそれを補って余りあるほどの熱さと

反応があった。

「ひっ・・・秀頼様っ・・・。」

堪らないような声を桜が上げる。

「なんじゃ?」

「わっ・・・私が先に果ててしまいそうですっ・・・。」

「かまわぬ、果ててみせよ。」

 そう言うなり秀頼は桜を突く速さを更に激しいものにし、最早突き刺しているといっても過言ではないような状態

になった。それに伴い両手でしごいていた手を右手だけにし、左手は桜の腰に当てる。

「あっ・・・あっ・・・あっ・・・。」

 絶頂を目前に控え喘ぎ声が定期的になる。

「あっ・・・果てます・・・いきまする・・・」

「かまわぬ。思う存分果てるがよい。」

「あっ、ああっ、ああっ!!ああああっ・・・はああああああああーーーー!!」

どぷっ!!どくうっ!!どくどく・・・。ぴゅる、ぴゅるぴゅる・・・。

 一番甲高い絶叫と共に桜の一物は激しく跳ね上がり、白色の濃濁が布団を汚す。だがその液はあまりの濃さに

布団に染み込まず固形と言ってもいいくらいその場で盛り上がったままである。

 「・・・んくうっ・・・っはあっ・・・ああ・・・。」

 あまりの快楽に桜は四つん這いの体勢から両肘を突き、腕全体で何とか体の重さを支える。さらに桜の意識

が少し途切れたようでもあった。

 だがそのような状態から秀頼はまた腰の動きを速める。

「あっ・・・うっ・・・はんっ・・・。」

 桜は完全に快感だけによる喘ぎ声しか出なくなっていた。だが桜の一物は衰えというものを知らず、桜が両肘

を突いているため、先端が布団と擦れそうになっている。

 それを眼前で見ている千代は最早処女であるにも関わらず体の芯から熱く燃えるような感覚を覚えていた。

千代も一人で自分を慰めたことはあったし、精通もある。行為をどのようにやるかも知っている。実際男との

経験が無いだけである。また千代はその年齢によらず三人の中で一番発育が良かった。13歳の千代であるが

18歳の松、17歳の桜よりはるかに胸は大きく、自分で慰める時、自分の口に含むことが出来るくらいである。

逆に桜は三人の中で一番体型としては子供っぽく、唯一男根だけが千代より大きいくらいであった。

 ただそれでも千代の男根も並みの男のよりは遥かに大きく、実は桜もだが、忍びであるため体の柔らかい二人

は自分を慰める時男根を自分で咥えることもしていた。

 その時の千代はまだ秀頼が果てそうでは無かったが既に自分の服を脱ぎ捨て、今にも自分で慰めてしまいそう

な勢いがあった。

「ああ・・・」

 千代からは堪らないというような声が自然と漏れる。だが桜はまたしっかりと意識を取り戻し秀頼に突かれるまま

快感に任せて絶叫の声を上げていた。

 

 

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